こんにちは。
リブレクト代表の崔です。
2月も下旬に差し掛かり、ここのところ徐々に日が長くなってきましたね。
不動産仲介の立場としましては、明るい時間が長くなれば物件のご案内できる時間が増えますので、一日の段取りが組み易くなり助かります。
さて、ここ最近は新たに土地を購入して注文建築で住まいを建てられたい方からのご相談が多く、建物を建てる建築会社、ハウスメーカー、工務店選びに関するお話しをする機会が増えました。
注文住宅を検討されているお客様からまず先に出てくる疑問として、「建物はいくらで建てられますか?」ということがありますが、その疑問にお答えするにはお客様が建てられたい建物の規模、構造、設備仕様、立地に加えて建てられたい建物のイメージをお伺いしなくてはなりません。
建物規模や構造、設備仕様、デザインによって建築費用が変わることは、殆どの方がご存じかと思いますが、立地によって建築費用が変わることはご存じで無い方もいらっしゃるかと思います。
特に、立地の違いによって建築費に大きく影響が出てくる部分に、都市計画上の防火地域区分(防火地域、準防火地域、防火指定なし地域)というものがあります。
東京23区内で建てられる場合は、ほぼ全ての地域が準防火地域もしくは防火地域に属するのですが、これらの地域内で建物を建てられる場合、建物の外壁や延焼が広がり易い部分の部材を燃えない素材や燃えにくい素材にしなければなりません。
土地が広くて隣の建物との距離が大きく取れる地域は防火地域区分の指定が無いことも多く、全国的に見れば防火指定の無い地域の方が多いですが、住宅が密集する都市部においては防火地域区分が指定されていることが殆どで、指定のない地域と比べると建築費用は跳ね上がります。
例えば、防火地域の指定がある23区内の「準防火地域」で木造2階建て、建物面積30坪、都内建売分譲住宅の標準仕様の場合、1坪当たり60万円×30坪で1,800万円ぐらいの建築費で建てられますが、防火地域の指定が無い場所で建てた場合は1,500万円以下で納まることもあるかと思います。
最近では注文建築の事例をインターネットやSNSを通じて見られる方も多いかと思いますが、そこに建築費用が記載されていた場合、どの地域で、どういう条件の下で建てられているのかも併せて確認されてみてください。
では、東京23区内で実際に注文建築の建物を建てられた場合、建物本体価格、設計費用、外構費用等を含めてどれくらいの建築費で建てられるのか?ということを大まかに申しますと、
木造2階建ての場合
①ローコスト型住宅(建売分譲住宅仕様)
設計から施工まで自社で完結できる工務店等
1坪当たり60万円~70万円
②設計に拘った注文住宅
設計と施工が分離した注文住宅
1坪当たり80万円~100万円
③設備仕様にも拘った注文住宅
建築家と技術力の高い工務店による注文住宅等
1坪当たり100万円~150万円
④大手有名ハウスメーカー
三井ホーム、住友林業等のアフター保証にも力を入れている大手有名ハウスメーカー等
1坪当たり110万円~150万円
木造の3階建てになりますと、およそ1割ほど建築費用は上がります。
また、土地の形状が特殊な場合も、1割くらい増額になることがあります。
さらに、昨今のウッドショックや半導体ショックの影響は依然として続いており、最近では原油高による建築資材高騰の影響も出てきておりますので、今後も上記の価格帯でご提案できるかどうかは、今後の動向次第の部分があります。
上記のおおまかな金額に対しては様々なご意見があるかもしれませんが、上記の建築費用の概算は、私がこれまで土地の仲介から注文建築のコーディネートまで関わらせていただいた経験を基に、お客様が最終的に支払った建築費用から割り出したものになります。
今後注文住宅を建てられることを検討されている方の参考になれれば幸いです。
当社では土地の購入から注文住宅を建てられたい方へのサポートを得意としております。
これから注文住宅の検討を始める方や、ご検討前に注文住宅のメリット、デメリットについて知られたい方、既に注文住宅用の土地を探されている方に向けて、土地の購入前の段階から様々なご提案をさせていただいおります。
素敵な住まいを叶えられたいお客様からのご相談をお待ちしておりますので、是非
こちらまでお気軽にお問い合わせくださいませ。