こんにちは。
リブレクト代表の崔です。
ここのところ営業に割く時間が増え、久しぶりの更新となってしまいました。
気が付けばもう10月も下旬に差し掛かり、しばらくは晴れた日が続きそうで、ようやく秋らしくなってきましたね。
運動会シーズンが終わり、これからハロウィンとか全国旅行支援とか紅葉とか、秋らしいイベントが増えてきますが、例年この時期からは不動産市場も活況になりますので、これからの市場動向が気になるところです。
さて、今回は、最近の不動産市況について書きたいと思います。
先週、9月の市況データが発表されておりましたが、現場で実感している間隔とほぼ同じで、首都圏全体の中古マンション、中古戸建ての取引件数はいずれも前年同月比-5%を超えており、低調に推移しております。
反面、取引価格の平均はいずれも10%以上上昇しており、不動産市場は徐々に高止まりの様相を呈しております。
東京23区内に限って見れば取引件数はほぼ横ばいで、取引価格だけ上昇していることが見て取れます。
都心部の需要の高いエリアに関しては、多少価格が高くなっておりますが、供給数も少なく需要がやや上回っている状況が続いております。
これは決して物件価格の上昇に合わせて買う方の予算が増えているのではなく、不動産を買うべきタイミングに来ている方が、場所を変え、広さを変え、新築から中古へと要望を変えながら、自分達の予算に合う物件を探し求めている結果では無いかと思いますし、実際にそういった取引が増えております。
学区や保育園等の事情で既に住む場所が決まっており、近い将来の値下がりを期待して買い控えている方からすると、なかなか希望に合う価格の物件が出て来ず、もどかしい状況が続いている印象です。
しかしながら、在庫件数に関しましてはここ数カ月で微増しており、依然として強気の価格設定の物件は多いものの、取引件数が増えない状況がこのまま続けばどこかのタイミングでは価格調整に向かう可能性もあるのでは、との意見も聞こえてきます。
では、いつ頃にその時期が来るかと問われると、ここ10数年不動産価格は上昇の一途を辿っておりますので、今後23区内の不動産価格が下がっていく局面が本当に来るのか、答えに詰まってしまいます。
ここ数年は日本政府・日銀の金融政策により日本のマネタリーベースは増えてまして、円安の影響もあって不動産価格以外の物価も上昇しておりますが、企業の内部留保は増えたものの住宅購入世代の賃金がなかなか上昇していかない現状では、需要を無視して供給価格だけが上がり続けることは考えにくいので、このまま大きな事件(リーマンショック級の事件)が無ければ、しばらくは横ばいの状況が続くのでは無いかと思われます。
来年4月に日銀総裁が交代となりますので、これまでとは金融政策が変わることはあるかも知れませんが、仮に金利を上げていく方向で舵を切ったとしても、どのくらいの時期に不動産価格に影響が出てくるかが読めないので、やはり先の予想は難しいですね。
まだしばらくは予算に合う場所を求めて、予算に合う物件を求めて、当初の希望条件や優先順位を変えながら、買える物件を買い求めていく流れは続くような気がします。
これから不動産の購入を進められる方にとって重要になってくることは、買うべき不動産と買ってはいけない不動産をしっかりと見極めることです。
上記はいつのタイミングでも重要なことですが、昨今のような不動産相場が上昇している時こそ、ここをしっかりと見極めていかないと、今後市場の流れが変わった時に大きなリスクを背負うことになります。
ではどういう不動産を買うべきか、ということですが、これは一概には言えないので、気になる方は是非個別にご相談いただければと思うのですが、掻い摘んで申しますと、「将来的に価値が落ちにくい不動産」を選ぶべきということに尽きます。
この「価値」というのは、不動産価格等のお金に代えられる価値だけではなく、買う方一人一人が求める不動産の価値のことを言います。
不動産の相場が上昇傾向にある時、ついお金のことばかりに目が行ってしまいがちですが、本来不動産の価値はお金だけでは無いので、是非ご自身にとっての住まいの価値を知っていただきながら、不動産購入を成功させていただければと思います。
当社では、これから住まい探しを始められる方はもちろん、既にお目当ての物件が見つかっている方からも、幅広くご相談を承っております。
ご相談をご希望の方は、こちらまで是非お気軽にお問い合わせくださいませ。