こんにちは。
リブレクト代表の崔です。
ここのところ急に温かくなってきまして、この週末には都内の気温が20度を超えるようで、4月中旬並みの陽気を感じられるようになりましたね。
花粉の飛散量も増えてきて辛い時期ではありますが、目は例年のようにかゆいものの、鼻の方は一日中マスクを着けているせいかだいぶマシな気がしてます。
最近では新型コロナウィルスが流行する前よりも着けやすいマスクが増えているので、マスク業界の進歩だけはとても有難いですね。
さて今回は、これまでも当社の記事で定期的に取り上げておりますが、不動産の売買を検討されているお客様から最もご質問が多いテーマでもある『今後の不動産価格の推移予想』について、私なりの考えを書きたいと思います。
建物建築費
新型コロナウィルスの感染拡大が始まってから早2年が経ちましたが、この間には住宅需要増からの建築資材の高騰があり、住宅価格(特に建物価格)は上昇しました。
年明け以降はようやく建築資材の価格上昇が落ち着いてきた感がありましたが(価格の上昇が落ち着いただけであって、以前の水準まで戻ってきた訳ではありませんが。)、
今月に入りロシアによるウクライナ侵攻が始まったことにより、今後はエネルギー価格の高騰や、その後に訪れる輸入資材の高騰が起こる可能性がありますので、まだまだ予断を許さない状況かと思います。
日本はエネルギー輸入依存度が高い国ですから、エネルギーの価格が高騰すれば輸入資材だけではなく国内の製品製造コストや輸送コストも上昇せざるを得ないため、短期・中期的には建築費がさらに上昇してしまうことも十分に考えられます。
ウッドショックや半導体ショックによる影響で、住宅の建築費がそれ以前と比べて約10%ほど上昇しましたが、今後さらに10%程度の上昇が起こることも想定しておかないとと考えております。
土地の価格
反面、土地の価格はといいますと、新型コロナウィルスの感染拡大以降の住宅需要増により、市場流通物件数(市場在庫)が減少したことから、需要に対して供給が少ない状態が続き、昨年まで土地価格も緩やかに上昇しておりましたが、年明け以降徐々にではありますが市場流通物件数が増えてきたことにより、上昇の勢いは少し落ち着いてきた感があります。
ウクライナ情勢への警戒感からか、不動産価格の先行指標と言われている日経平均株価もここに来て急落しておりますので、不動産価格が下落の方向に動き始めるのはもう少し先だとしても、市場に流通する物件が増え始めた今、土地の価格が去年までのように上昇するパワーは無いのではないかと考えております。
むしろ、上述したような理由から建築費がこれまで以上に急激に上昇した場合は、土地+建物の住宅価格全体が上昇してしまい、住宅購入世代の購入可能予算を超えてしまいますので、土地の価格でバランスを取らざるを得ない状況となり、土地のみの価格は下がる可能性もあるかと考えております。
上記は今後1~2年くらいの不動産価格に関する予想ですが、いつの時も短期・中期の市況予想はとても難しいです。
予期できない問題が新たに起こることで、予想と全く違う結果になることも有りますので、今後不動産の売買を検討されている方は、上述した内容に関しまして参考程度にご覧いただければと考えております。
短期・中期の予想に比べると、長期的な視点での予想の方が難しくないように思います。
また次の機会に、今後の長期的な不動産価格の予測についても詳しく書きたいと思います。
当社では不動産仲介の立場として、土地や建物等の不動産そのものについて詳しくご案内することはもちろんですが、その不動産の過去や将来の価値についてもしっかりとした根拠を基にご案内させていただいております。
これから不動産の購入、売却をご検討のお客様も是非
こちらまでお気軽にご相談くださいませ。