こんにちは。
リブレクト代表の崔です。
2月も半ばを過ぎましたが、新型コロナウィルスが国内で広がり始めて約1年が経ちましたね。
緊急事態宣言の解除まであと2週間と少しですが、ワクチンの接種も始まり、今後コロナ過の社会がどのように変わっていくか、より一層気になります。
そんな中でも株式市場では日経平均株価が連日3万円の終値を超えており、一般的に日経平均株価は不動産市場価格の先行指標と言われておりますので、今後の不動産価格の推移がとても気になるところです。
以前のブログでも触れましたが、不動産市場は例年年明けから動きが活発になり始め、2月~3月の間には在庫物件が一巡するくらいに動きます。
その理由としては、年末年始の帰省を機に不動産を探し始められるケースや、お子さんの進学や受験を機に転居を検討され始める方、年度末入居に向けて完成物件を求める方、年末に向けて注文住宅を検討される方など、様々な方のタイミングが重なる時期であることが挙げられますが、他にも、気候が温かくなるにつれて外出しやすくなる等の理由もあるかも知れません。
例年でも動きが多いこの時期ですが、今年に関しては明らかに市場の動き方が例年以上に激しくなっております。
その原因は言うまでもなく新型コロナウィルスの影響かと思いますが、具体的にコロナ過の状況がどのように不動産市場に影響しているのかを考える上では、重要なポイントが大きく分けて2つあります。
1つめは、新型コロナウィルス感染拡大による在宅時間の増加やテレワークの導入によって、新たに発生した住宅に対する需要の増加。
2つめは、新型コロナウィルス感染拡大による経済の先行き不安等から、土地建物の分譲業者が昨年春以降に物件仕入れを減らした結果起きた供給の減少。
これらの要因は、実際にはいずれも昨年の秋頃から影響が出始めておりましたが、例年のように年明けに活発になる市況と相まって、掛け算的に物件の動きが速くなっております。
私自身もこの業界に10年以上おりますが、ここまで不動産が軒並み売れてしまう市況というのはここ最近では憶えが無いです。
強いて言うなら、リーマンショックと東日本の震災後に落ち込んだ需要が、消費税8%に増税する辺りを機に急上昇した時が雰囲気的には近い気がしますが、現在の市場はそれ以上に活発な気がします。
その当時を思い出しますと、例えば当社のある江古田周辺の中高層地域(3階建て地域)の土地相場でいいますと、2012年頃までは1坪当たり170~200万円以下で取引されていたのが、2015年頃には1坪当たり230~250万円くらいまで、およそ2割以上上昇していたのが印象的でした。
コロナ過の今では1坪当たり250~270万円くらいにまで上昇してしまいましたが、それでも勢いよく成約していくことを考えますと、まだまだ上昇の余地は残ってるのかも知れません。
昨年春の緊急事態宣言解除後は、戸建てマンションともに需要が一気に増え、当時豊富にあった在庫物件も軒並み成約していったことが記憶に新しいですが、今回はまだ宣言が解除される前からこれだけ激しい動きになっております。
前回の例から考えますと、今回の緊急事態宣言解除後の3月以降は、今よりも更に活発に市場が動くのか?と考えると、少々怖いくらいです。
不動産仲介の視点から言いますと、
果たして物件の在庫は足りるのか?
という疑問が浮かんでおります。
もちろん、在庫が全く無くなってしまうということは無いのですが、
このまま在庫が不足していくと、需要と供給のバランスが崩れますので市況は大きく動き、もちろん市場価格は上昇していくのですが、それ以上に買える物件自体が無くなっていくことにならないか、とても心配です。
たとえ、
値下げ交渉がし難くなるとしても、
相場でしか買えなくなるとしても、
もしくは、少し相場より高く買わざるをえなかったとしても、
今は、お客様ご自身のライフプランにおいて、タイミングを逃さずに良い物件に巡り合えるなら、買い時を逃さずにご検討を進められるのも良いかと思います。
当社ではお客様に不動産をご紹介するだけではなく、いつどのタイミングでどのような不動産をお求めになるのが最も適しているか、のご提案を基本に、ご相談を承っております。
まだ探し始めの段階からでもお気軽にご相談いただけますので、是非お気軽にお問合せくださいませ。