こんにちは。リブレクト代表の崔です。
2月も終盤に差し掛かり、ここ最近は都心でも杉花粉が本格的に飛び始めましたね。
毎年この時期になると、「今年もつらい季節がやってきた」と悲観されている方も多いのではないでしょうか。
今や花粉症は国民病と言われているくらいなので、老若男女問わず多くの方が今年も花粉症に悩まされていることと思います。
私自身も花粉症を患ってからかれこれ20年くらい経ちますが、以前は毎年この時期になると止まらないくしゃみと鼻水、目のかゆみに悲観ばかりしておりました。
しかし、ここ最近では不動産に関わる仕事をしながら色々と花粉対策を学んでこれたおかげもあって、以前よりは大分マシになってきた感があります。
今回は、私がここ最近実施している花粉対策について、少し書いてみたいと思います。
“花粉症対策”ではなく、“花粉対策”という点がポイントです。
あまり違わないようにも思いますが、“花粉症対策”といいますと花粉症の症状に対しての対策となりますので、例えば飲み薬を処方したり、目薬を使ったりして、体から出る花粉症の症状を和らげるための対策が主になります。
他方、“花粉対策”といいますと、そもそも花粉自体をどうにかする対策、花粉を鼻や目に入れないための対策のことをいいます。
どれだけひどい花粉症の人でも、花粉を鼻や目に入れなければ花粉症の症状は出ませんので、花粉対策は花粉症対策よりも重要とも言えますね。
では、具体的にどのようにして花粉を付着させないようにするかについてですが、屋外で花粉が飛び散ってしまうのはもうどうしようも無いので、防ぐとするとマスクや眼鏡、ゴーグルなどで顔を覆うしかないと思います。
花粉対策の一番の課題は、室内に入ってくる花粉をどれだけ抑えることができるかです。
室内に花粉が入ってきてしまう原因は、
・外出時に衣類に付着した花粉を持って帰ってきてしまう。
・室内を換気する際に外の花粉が入ってきてしまう。
・洗濯物に花粉が付着してしまう。
等があります。
①衣類に付着した花粉への対策
これは単純ですが、外出先から帰ってきたときに、玄関を開ける前に衣類に付着した花粉を掃ったり、花粉が付着しにくい服を選んで外出したりすることである程度花粉の侵入を防げます。
さらに、玄関先や居室と分離された場所にコート掛けを置くなどして、なるべく生活空間から花粉が付着したものを遠ざける工夫が有効です。
また、玄関に近いところに手洗い器や洗面台などを設けて、手や顔についた花粉を洗い流すのもおすすめです。新型コロナウィルス感染予防対策にもなりますので、こちらも是非試みてください。
他にも玄関先に空気清浄機を設置するなどして、出入りの際のドアの解放で入ってきてしまう花粉に対して、玄関で止めてあげることもポイントです。
これから新たな住まいへの転居をご検討されている方は、コート掛けや手洗い洗面台の設置、空気清浄機用のコンセントの設置等、間取りの中でこれができる工夫をしておくと良いですね。
②室内を換気する際の花粉の侵入に対する対策
これも単純ではありますが、換気をする際にもまず窓を開けないことが最も有効です。
窓以外にも外気が入ってくる場所として換気口がありますが、換気口にフィルターを設置することもとても有効です。
また、窓や換気口以外にも建物には目に見えない隙間が空いておりますので、そこからも花粉は侵入してしまいます。
これはもう、建物を建てる際に気密性を高めるしか無いので、これから住まいを建てられる方は高気密住宅を建てていただくことをおすすめします。
換気口に関しましても、第一種換気を採用すれば吸気と排気を機械的・計画的にコントロールすることができ、フィルターの交換も比較的し易いメリットもありますので、換気計画をしっかりと検討していただくことをおすすめします。
③洗濯物に花粉が付着してしまうことへの対策
これはもう、洗濯物を外に干さないこと。これに尽きます。
とはいえ濡れた洗濯物は乾かさないといけないので、自然乾燥をさせるなら家の中にサンルームなどを設置してそこに干す方法と、乾燥機を利用してそもそも洗濯物を干さない方法があります。
乾燥機も色々と種類があると思いますが、使いやすさと乾燥の仕上がりを考慮しますと、
ガス乾燥機 → ドラム式洗濯乾燥機 → 浴室乾燥機の順かなと、個人的は感じております。
私の自宅は3つとも備わっておりますが、実際にはガス乾燥機しか使用しておりません。
余談ですが、
住まい探しのお手伝いをさせていただく中で、ガス乾燥機の「乾太くん」をおススメすることが多いのですが、土地を買われて注文建築を建てていただいた方はほぼ全てのお客様が「乾太くん」を導入されており、後日ご満足の声を頂いております。
花粉対策以外でも家事の時短と、洗濯物の気持ちよさの面でも是非おすすめです。
ガス乾燥機の場合、設置予定箇所にガス栓と排気口を設ける必要がありますので、完成後の建売住宅でも設置は可能ですが、ガス乾燥機自体が大きい物なので、できれば設計の段階から設置を想定してプランを建てられることをおすすめしております。
また、設置の際にはしっかりと気密を取ることと、排気口にも弁を付けるなどして外気が入ってこないようにすることも重要です。
以上、長くなってしまいましたが、私自身が近年導入しながら効果を感じている花粉対策について触れさせていただきました。
経験上、住まいの選び方で花粉対策がし易くなることは多々ありますので、これから住まいをお求めの(花粉症の)方も是非、当社までご相談くださいませ。