こんにちは。
リブレクト代表の崔です。
5月も本日が最終日となりまして、明日からは6月になりますね。
気温も徐々に温かく、を通り越して、夏日に差し掛かる日も増えてきました。
梅雨入りを前に天気の良い日はつい外に出たくなりますが、都内では緊急事態宣言が延長されるなど、まだまだ気を抜けない状況が続いておりますので、引き続き不要不急の外出は控えないといけませんね。
さて、前回のブログ(・・・また前回から一か月空いてしまいました。。。)で木材の高騰について少し触れましたが、ここにきて状況がさらに悪化しているという情報を何社かの建築会社さんから聞きました。
先月の時点では1棟当たりの建築費が30~50万円ほど上昇するかもとの話しでしたが、現時点で既に100万円近く値上げせざるを得ない状況にあるとの話しも耳に入ってきております。
さらに、価格の上昇で抑えられればまだ良い方で、そもそも材料が無くて建築が出来ないとの話しも聞こえてきます。
一部の話しでは、これから新規で企画する建売住宅に関しては、最短で年内着工が行けるかどうかというレベルとのことです。
現在既に工事が進んでいたり完成している建売住宅に関してはまだ少し在庫があり、向こう1~2カ月以内に着工する現場に関しても何とか木材を確保できているとの話しは聞きますが、夏以降の分に関しては先行きが読めない状況がしばらくは続きそうです。
ちょうど去年の今頃は、新型コロナウィルスの影響でトイレが不足していて、建築会社や工務店ではトイレの在庫確保に奔走する姿が見られましたが、今年は木材なので去年以上に建築業界に与えるインパクトが強いように感じます。
今回のいわゆる「ウッドショック」が今後の市況に与える影響について考えてみますと、短期的には新築戸建ての供給数が減少することと木材の価格が上がることによる販売価格の上昇が起こり得るかと思います。
さらに、中小規模の不動産売買事業者が当初は建売住宅用地として仕入れた物件を、土地売りまたは建築条件付き売地の企画に変更して販売を行うことが予想されますので、建売住宅をご希望されている方には選択肢が狭まることになるかもしれません。
しかし、中期的な市況で考えて見ますと、過去の例から見ましても、元の供給量に落ち着いてくるまでにはそれほどの時間が掛からないかと思われますので、早ければ秋頃、遅くとも冬頃までには昨年と変わらないくらいまで落ち着くのではとも思いますし、そのように予想されている業界関係者の方も多くいらっしゃいますね。
そして、長期的な視点で考えてみますと、今回の「ウッドショック」を招いている主な原因の一つでもあります世界の物価上昇と、輸入木材に頼らざるを得ない国内の建築事情が続く限りは、木材の価格は緩やかに上昇していくのではなかろうかと思います。
2006年頃からコンクリートの原価が急上昇したことによって新築マンションの建設費が高騰し、現在のマンション販売価格は急上昇前と比較すると3割から5割くらい高くなってしまいましたが、木造の建物でも同じようなことが起こりうることを考えると、住宅の購入のタイミング、購入の仕方など、より先を見据えたご提案が重要になってきますね。
当社では不動産のご購入をご検討されているお客様に対して、できる限り幅広い視点からご提案、サポートをさせていただいております。
これから住宅の購入をご検討される方も、既にご検討中の方も、是非お気軽にご相談くださいませ。