今回ブログ初投稿になりますので、簡単な自己紹介をさせていただきますと、
航空関係の仕事に10年程携わった後、学童保育、ITインストラクターを経て不動産仲介の仕事に従事しております。
少しの間ですが米国に住んだこともあり、英語での接客対応も可能です。
(詳しいプロフィールはスタッフ紹介ページをご覧くださいませ。)
正しい住宅の知識、情報を開示しながら、お客様に合った不動産を選んでいただけるよう頑張って参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
さて、弊社リブレクトでは建物についても詳しい不動産仲介を目指すべく、日々住宅に関する知識のインプットを行っております。
先日研修の一環としてハウスメーカー様を訪問いたしましたので、こちらでご紹介させていただきます。
今回ご訪問したのは『蔵のある家』、『木質パネル工法』、『南極基地建設』などで有名な【ミサワホーム】です。
訪問先:ミサワホーム株式会社
新型コロナウィルスの感染防止対策もされている中、館内の展示やショールームをご案内いただきました。
館内は広く、極寒で厳しい環境の地・南極で快適な居住環境をつくる技術や、住まいの基本素材、木質パネル接着工法など、先進技術を体感できます。
まずは「住まいの基本技術」コーナーへ
南極昭和基地で建物を設計するためには非常に厳しい条件をクリアしなければなりません。
例えば
気象条件
・最低気温-45.3℃に対して室内温度を20℃前後に保つこと。
(その差なんと約65℃!)
・最大瞬間風速61.2m/secにも耐えられること。
(ちなみに千葉のゴルフ場の鉄柱が倒壊した台風の瞬間最大風速は:58.1m/sec!)
施工条件
・建設作業ができるのは夏期の約50日~3ヶ月程度しかないので、短期間かつ少人数で、誰が施工しても高品質を維持できるもの。
そんな南極昭和基地においてミサワホームは現在居住・観測に関する主要建物のなんと9割を受注されているとのこと!!
凄いですね。
写真が雑で恐縮ですが、
実際の居住棟と同じ仕様の原寸モデルも展示してありました。
床暖房ももちろん設置してあります。
ミサワホームはトヨタホーム、パナソニックホームズと経営統合し、特に木造建築に力を入れている会社になりました。
住まいを建てる上での基本的な知識になりますが、主に住宅素材に使用する木・鉄・コンクリートにはそれぞれ下記のような特徴があります。
木材
・自然素材
・熱を伝えにくい
・軽い
・施工しやすい
・反りやすい
・キズがつきやすい
・腐る
鉄
・品質が均一
・燃えない
・造形しやすい
・さびる
・熱をかなり伝えやすい
・変形しやすい
コンクリート
・重い(質量が多い)
・防音性が高い
・生産しやすい
・熱を伝えやすい
・かたい
・品質に差がある
熱の伝わり方や素材の重さなどを体験できるので、とてもイメージしやすかったです。
同じ体積だとこんなにも違いがあるのかと実感できます。
ミサワホームでは主に使用する木材にもこだわりがあり、環境先進国のフィンランド産の木材を【計画的に】使用しています。
計画的とは、フィンランドでは森林が減少しないように年間の伐採量を生長量以下に制限しており、その厳しい基準に則した木材調達を行っています。
したがって最近のウッドショックの影響もあまり受けていないとのことでした。
なぜフィンランド材を使用するかというと、
ミサワホームの使用するフィンランド材は日本の木材よりも経年による“くるい”が生じにくく、製材後の品質が安定しやすいのだそうです。
そんな高品質の木材を、どのような工法で建築するかというと、
すぐれた耐力壁である木質パネル同士を、高分子接着剤やスクリュー釘、接合金物によって強固に「面接合」し、床面・壁面・屋根面からなる6面体を形成する、独自開発の「木質パネル接着工法」を採用しています。
特許を取得している高度な接合技術!
狭い接着面でなんとバイクが吊り上がりました!
「木質パネル接着工法」をより詳しく説明しますと、
木質パネル同士を強力に"面"で接着することで、外から来た力が構造の1点(主に接合部分)に集中せずに建物の「面」に分散させ、力をバランスよく受け止め、高い強度を保っています。
面接合ができるのは強力な接着剤とスクリュー釘、高品質な木材があるから。
また、木材パネルを面接合することで、強固な「モノコック構造」となります。
「モノコック構造」とは、ジェット機などと同じ一体構造のことで、どの方向から荷重がかかっても全体に分散して受け止めるため、部分的なひずみやくるいが生じにくく、素材の強さを最大限まで発揮できます。
ここまでの流れの中で、木造でありながら他の構造に負けない強度を安定的に実現できていることが良く分かります。
場所は変わって「住まいの地震対策コーナー」へ
ミサワパーク東京では、地震シミュレーターで実際の大地震を揺れを体験することができます。
体験できる震度は6弱とのことで、以前より弱くなっておりましたが、むち打ち防止の為とのことでした。
実際に体験してみると分かりますが、6弱でもかなりの揺れです。想像以上。
震度7クラスだとむち打ちになるのも頷けます。
ここでは一般の在来工法の住宅の2階で体験できる揺れと、住宅業界最先端の制震装置「MGEO」を設置した住宅の揺れを体感できますが、改めて制振装置の大切さを感じることが出来ました。
ミサワホームで建てる注文住宅には次世代耐震構造「MGEO」が導入されています。
以前まではオプションでしたが、東日本大震災以降は標準で設置されるようになりました。
この装置は高減衰ゴムが地震の振動エネルギーを熱エネルギーに変換することで、地震エネルギーを最大約50%も軽減し、連続する大地震にも対応することができます。
地震に耐える家づくりは当たり前、これからは揺れない家づくりを目指す!
とのフレーズが心に響きました。
最後に保証制度/アフターサポートについて、業界No.1クラスの長期の構造体(35年保証)があり
定期巡回・点検サービスはもちろん365日・24時間体制のお客様相談センターもあり、万が一のときも安心できます。
また、アフターサービスについても定期巡回・点検サービスをはじめ、末永い安心を支える仕組みが充実しています。
今回も魅力たっぷりの訪問勉強会でした。
まだまだお伝えしたいことはたくさんありますが、こちらのミサワパーク東京は一般の方のご見学もできる施設となっております。
来月には敷地内に新たなモデルハウスが公開され、住宅業界の最新技術を直接目で見ることができますので、注文住宅の建築をご検討の方にはかなりおススメです。
当社では土地を買われて注文住宅を建てられるご希望のお客様に、土地のご購入前から建物についても詳しく学んでいただく機会を設けさせていただいております。
ミサワホームで注文住宅をご検討のお客様も、是非当社までお気軽にご相談ください。
これからも建物勉強会ネタは定期的に発信し続けていこうと思いますので、次回も乞うご期待くださいませ。