こんにちは。
リブレクト代表の崔です。
今年は西日本や東海地方が例年よりもかなり早い梅雨入りとなりましたので、その流れで関東地方も早めに梅雨入りをするのかなと思いきや、平年より7日ほど遅い14日に梅雨入りとなりました。
ただ、今のところは毎日短時間の雨は降ってますが、それほどの雨量ではないので、比較的過ごしやすい日が続いておりますね。
さて、本日は梅雨の季節を自宅で快適に過ごすうえでおすすめな住まいの建て方、おすすめな設備について少し書きたいと思います。
梅雨の時期に気になることと言えば、
・雨
・湿気
・カビ
・雑草
・苔
・虫
・洗濯物(の生乾き)
・日差し(の角度)
が思い浮かびますよね。
これらのことを考慮した上で、是非採用していただきたいおすすめな建て方、設備についてご紹介いたします。
建物に庇(ひさし)を付ける
庇とは、窓や出入口の上に取り付けられるでっぱり部分のことをいいます。
庇の主な役割としましては、雨を避けること、直射日光を遮ること、雨だれを防ぐこと等が挙げられます。
主に窓の上や玄関の上に付けることで大きな役割を果たせますので、直射日光が当たる窓(特に南向きの窓)、玄関、バルコニーにはできるだけ大き目の庇を付けることをおススメしたいです。
とはいえ、都心部などの土地が決して大きくない土地に建物を建てる場合、隣地との距離や建物面積、間取りのプランニングや予算を優先して庇を付けないor付けられないというケースも多く見受けます。特に建売住宅の場合、窓に庇が付いているケースは殆どないのではないでしょうか。
しかし、庇を付けることによるメリットはとても多く、特に日中の日差しが高い今の時期~夏にかけては、南側の窓に庇があることによりカーテンを開放した状態でも室内に直射日光が入らない=室内が暑くならないというのは、この時期を室内で快適に過ごす上でとても重要なので、可能な限り建物に庇を付けられることをご検討されてみてください。
北側の窓を最小限にする
既存の完成している建物や既に着工が始まっている建物の場合は変更が難しいと思いますが、ご自身で土地から注文建築を建てられる場合には北側の窓をできるだけ少なくすることもおススメです。
北側の窓は冬の時期に外気との温度差から結露しやすいデメリットがありますが、梅雨の時期にも気を付けるポイントがあります。
それは、カビです。
湿度が高いとカビが発生しやすいのは周知のとおりですが、カビ菌は熱に弱いので、日中に陽当たりが良い窓に関しては窓周りの温度があがり、カビは繁殖しにくくなります。
逆に、北側に設置する窓はどうしても日中の日射が限られますので、窓の温度が上昇せず、カビにとって繁殖しやすい環境が生まれてしまいます。
断熱、省エネ的な観点では、理想は窓周りの温度が上がらないよう庇やシェード等を設置して、室内の温度の上昇も抑えつつ、室内の換気計画をしっかりと作成した上で建物内の湿度が上がらないように工夫することですが、それなりに手間と費用が掛かります。
手軽にできる対策として、北側の窓を最小限に抑えることをおススメいたします。
ガス乾燥機を設置する
毎年この時期になると、雨で洗濯物を外に干せない問題、室内干ししても湿度が高く生乾きの臭いが気になる問題が出てきますよね。
そこで、この問題の解決に絶大な効果を発揮してくれるのがガス乾燥機(有名な商品だとリンナイの「乾太くん」)です。
私も自宅を建てる際に乾太くんを設置しましたが、最近では“乾太さん”と呼んでいるくらい活躍してくれてます。
天候に関係なく洗濯ができるだけでもメリットが大きいですが、よりおススメしたい理由はその仕上がりです。
個人の好みの差はあると思いますが、個人的には外に干すよりも洗濯物がふんわりと仕上がりますので、この時期に限らず年中活躍してくれてます。
また、洗濯機のボタンを押してから収納するまで2時間ほどしかかからない点も魅力ですね。
ガス乾燥機を設置する際には設置する場所の確保とガス栓、換気ダクトの設置が必要となりますので、マンションでは設置が難しいことが多いのですが、戸建ての場合は何とかなるケースも多いので、一見設置が難しそうでも一度販売店にご相談されてみてください。
苔対策には苔取り剤がおススメ
設備のこととは少し違いますが、この時期に気になる問題の一つに「苔が生える」ということがあります。
これもカビと同様に、日中に日射が当たりにくい場所、特に住宅の北側によく生えてきます。
苔を除去する際にはデッキブラシや高圧洗浄機を表面に当てることも良いのですが、材質によっては建物や床材を傷つけてしまったり、高圧洗浄機の場合最悪床が剝がれてしまったりすることがあります。
なるべく素材を傷つけずに苔を取る場合には苔取り剤(コケと~る等)がおすすめです。
以上、よくある梅雨時期の悩みを解消するおススメの住まい対策についてご案内でした。
他にも梅雨時期に気になることへの対策は色々とありますが、物件ごとに必要な対策は変わってきますので、一概にご案内するのは難しいかもしれません。
もしこれから注文建築で建物を計画されている方は是非当社までお気軽にご相談くださいませ。