こんにちは。
リブレクト代表の崔です。
9月に入り、急に涼しくなりましたね。
少しずつ日も短くなってきて、これから秋に向かっていく雰囲気を感じます。
去年のこの時期は開店準備に奔走しておりましたので、今年もまだコロナ過ではありますが、少しでも秋を楽しみつつ、仕事の方も頑張っていきたい所存です。
さて、前回のブログで『見た目に素敵なマイホーム』を作るためのポイントについて書きましたが、
今回はその中で最初に挙げたポイントである①家が清潔という部分について、もう少し掘り下げて書いていきたいと思います。
前回のブログで、家をキレイにするためには、
1⃣整理整頓をする
2⃣ゴミや埃を溜めない
3⃣汚れを落とす(目立たないようにする)
ことが重要と書きましたが、それをし易くするためにはどのような家を選べば(建てれば)良いのか?ということについて詳しく書いていきます。
1⃣整理整頓をする
整理整頓という言葉、皆さんはお好きでしょうか?
整理整頓された部屋の状態は誰もが好きだと思いますが、整理整頓をすること自体はとても大変ですよね。
では、なぜ整理整頓は大変なんでしょうか?
とある整理収納アドバイザーの方が仰るには、物が散らかってしまう原理は①そもそも物に対して収納が足りていないこと、②収納する場所が決まっていないこと、③収納する場所が不便なことにあるとのことでした。
①の収納量についてですが、私自身がこれまで数多くの戸建て、マンションの仲介に携わってきた中で、多くのお客様が最も重視されていて、悩まれるポイントが収納の絶対量についてです。
東京23区内で分譲されている戸建てやマンションの収納量は、一般的なファミリータイプの物件でおよそ2間から4間の間になります。
1間は畳一帖の広さ(和室の押し入れ1つ)になりますが、90㎡の3LDKの間取りだと、大体2.5間から3.5間くらいが平均的な収納量となっております。
無理なく整理整頓をするために必要な収納量は、お住まいになるご家族の人数によると思いますが、最低でも一人当たりに対して1間は欲しいところです。
実際に土地を買われて注文住宅を建てられる方の間取りを拝見しますと、建売分譲住宅と比べて収納量が多くなっており、同じ90㎡の3LDKの場合でも5~6間の収納を設置する方が多いです。
もちろん収納が足りなければ後から収納家具を足すことはできますが、もともと足すことを前提に間取りが作られていない場合、その収納自体が荷物のようになってしまい、見た目に大きな影響が出てしまいます。
既に間取りの変更が出来ない分譲住宅や中古住宅をご検討いただく場合は、収納の絶対量については慎重にご確認いただき、場合によっては新築住宅であっても収納を追加すべくリフォームを施すことも視野に入れながら見ていただければ、住まれた後も整理整頓がし易い住まいが実現できます。
②の収納する場所を決めるとは、物の住所とも言われているものですが、『定物定位』のことを言います。
整理整頓を行う上で『定物定位』はとても重要です。
収納する物の大きさに合わせて収納の大きさを決め、必要に応じて収納内にもラックやボックスを備えておくことで、収納する場所に悩まない、迷わない、の状況を作ることがとても重要です。
同じ物の置き場がいくつもあるというのは見た目にもよろしくないですよね。
日々の生活で整理整頓を癖づける意味でも、『定物定位』は役に立ちます。
例えばお子さんにおもちゃを片付けるようにお願いした時、どこにしまえば良いかがはっきりと決まっていれば迷わず片付けることができますので、時間と手間を節約できますし片付けることが習慣になりやすいので、是非試してみてください。
③収納の場所が不便というのは、収納する場所が生活導線と合っていないことを指します。
キッチンで使う物、リビングで使う物、居室で使う物は、それぞれの使う場所の近くに収納が無ければ不便です。
物が散らかってしまうのは、究極をいうと物をしまうことが『めんどくさい』からです。
生活導線と物の導線を考え、手の届く範囲、届きやすい範囲に収納を設けてあげることができれば、整理整頓の手間は格段に減ります。
とはいえ、都内で建てられている分譲住宅のほとんどは、欲しいところに収納がありません。
特にリビングに関してはその広さ(帖数)を重視するあまり、リビング周りの収納は設計の段階で極力小さく納められがちなので、ご自身で収納を追加するしかない場合が多いです。
しかしそこは思い切って造作の収納を増やすことを検討されてみてください。
置き型の収納と比べて造作の収納は見た目も良いですが、収納量、使い勝手も良くなることが多いので、多少コストはかかったとしても、増やす価値は十分にあるかと思います。
生活をしているとどうしても出てしまうのがゴミや埃です。
ですが、家を清潔にするためには当然ですがこのゴミや埃が目に見えないようにすることが重要です。
ゴミについてはゴミ箱の位置や形を工夫することである程度解消できます。
大きなゴミ箱だとどうしても見栄えに影響が出てしまいますので、できるだけ小さく、必要な場所だけに設置する工夫を行うとともに、マメに捨てる癖をつける他ないですね。
埃についてですが、埃の殆どは衣類や紙類の繊維になりますので、生活している以上完全に無くすことはできませんが、極力舞わないように工夫することはできます。
①空気の流れを抑える。
埃が溜まることを解消する方法として、空気の流れを抑える方法があります。
埃が舞ってしまう原因は、人の動きや冷暖房器具が起こす風で空気が流れることにあります。
人の動くことで空気動き埃が舞ってしまうのは抑えようが無いですが、それ以外の風を抑える工夫はできます。
例えば室内の断熱性、気密性を高めることができれば、冷暖房器具による風の発生と、自然流入による空気の流れを抑えることができますので、建築前の段階であればこの方法をおすすめします。
既に完成した建物の場合でも、インナーサッシの設置や建具に工夫を行うことで断熱性、気密性を高めることはできますので、是非検討されてみてください。
②埃の溜まり場を作らない。
埃が貯まりやすい場所とは、部屋の隅や家具の裏、上などの死角になる場所で、部屋の中で空気が動かない場所です。
部屋の中心は人が動くことで空気が動きますので、埃は溜まりにくいのですが、部屋の隅や物の周りは空気が動きにくいので、空中に舞った埃が落ちてきて一度付着するとなかなか取れません。
埃が溜まりやすい場所を把握し、極力埃が溜まりやすい形状の物を置かないことで、埃の溜まり場を減らすことが有効です。
②埃自体を減らす
これはもう、マメに掃除をするしかないのですが、なんだかんだで埃が一番多く溜まっているのは床になりますので、床を掃除してあげるだけで埃の量はかなり減らせます。
最近では床を自動で掃除してくれるお掃除ロボットが人気ですが、お掃除ロボットは埃の量を減らす上ではかなり有効です。
設置に向く条件等はありますが、可能であればお掃除ロボットの導入も検討されてみてはいかがでしょうか。
埃を減らすことは、部屋の見た目を良くすること以外にも、ご家族が健康に生活する上でもとても重要ですので、是非埃削減には注力してみてください。
3⃣汚れを落とす(目立たないようにする)
家をキレイにするためには、汚れを落とす、無くすことも重要です。
これも当たり前のことですが、生活されていると様々な場所が汚れていきます。
お風呂やキッチン等の水回りから床、壁、家具等、汚れが気になってくることが多々あるかと思います。
最近では汚れの落とし方についてはインターネット等を見ていただくと、プロの方や主婦の方が多くの情報を上げてくれているので、とても参考になります。
また、お掃除道具も様々な物が開発されていて、昔と比べるとお掃除の手間は格段に減りました。
それらを利用しながら、マメに汚れを落としていくことが汚れを無くす上で重要なのは言うまでもありませんが、やはり大変な作業なので、汚れ自体が付きにくい素材を選ぶことにも着目してみてください。
ひとことに汚れと言ってもその種類は様々で、場所によってどのような汚れが付きやすいかも変わってきます。
個体汚れの場合は付着する表面の素材を滑らかにすることで付きにくくなりますし、液体汚れの場合は表面に親水性の高い素材を選ぶことで汚れを落としやすくなります。
汚れに強い素材は選ぶとコストが掛かる場合も多いですが、長い目で見ると様々な利点がありますので、住宅の設備や家具を選ばれる際には素材の部分にも是非着目してみてください。
以上、前回のブログに続き、「見た目に素敵なマイホーム」を作るために重要な要素となる、家を清潔に保つためのポイントについて記載しました。
家を清潔に保つためには日々の小さな努力がどうしても必要になりますが、建物や設備、間取りに細かい工夫をし、少しでも清潔に保ちやすい環境を作ってあげることで、家事の負担を減らすことができます。
これから素敵なマイホームで生活することを目指されるお客様にとって、少しでもご参考になれば幸いです。