こんにちは。リブレクト代表の崔です。
10月に入りましたね。
月初からいきなりの台風襲来で、昨日は雨風が強く吹き荒れてましたが、これからしばらくは天気が良いようなので、気温も落ち着いてきてますし過ごしやすい日が続きそうです。
さて、当ブログではこれまで季節ごとの住まい探しについて、その時期ならではの物件の見方や抑えておきたいポイントについて触れてきましたが、今回は「秋の住まい探し」をテーマに、この時期に見ておきたい不動産のポイントについて書いてみます。
秋と言えば、「食欲の秋」、「読書の秋」、「芸術の秋」、「スポーツの秋」などと言われますが、それぞれの由来は違いますが、共通して『それまでとは生活様式が大きく変わる』ことを示している季節でもあります。
この時期の不動産市況の特徴としましては、例年この時期から12月初旬頃までにかけて不動産売買の取引量が増えてきます。
その要因としては、
・季節が涼しくなり、人の動きが活発になり始める
・住宅ローン減税や贈与税の関係で、年内入居を希望される方が増える
・保育園の入園や学校の推薦入学が決まり始める
・年度末の入居に向けて新築戸建ての着工、販売が増える
・盆休みを機に不動産探しを始められた方がそろそろ購入を決める時期になる
等がありますが、総じて、これからの時期は不動産購入のきっかけが多くなる時期と言えます。
ただ、今年に関してはウッドショックの影響が未だに続いている関係で、この時期の新築着工戸数は例年よりも少なく、物件の供給量も少ないため、例年よりも取引量は伸び悩むかもしれません。
需要が増す時期に供給量が少ないということは、成約価格が下がりにくい、または緩やかに上昇することにもつながりますので、これから不動産の購入をご検討される方にとっては厳しい市況が続くかもしれませんね。
話しを戻しまして、これからの季節に住宅を購入される方には是非見ていただきたいポイントがありますので、以下に記載いたします。
日射を考える
太陽の位置(陽の高さ)は一年を通して変化しますが、9月の秋分を過ぎると日射の角度は低くなってきて、(周辺建物の高さにもよりますが)日中に室内に入る日射も多くなってきます。
夏の時期は太陽が高い位置にありますので、南向きの窓から室内に入ってくる日射は少なめで、日射による室内温度の上昇は限られますが、夏から秋に向かうこの時期からは、室内に入る日射のことを考えてあげる必要があります。
冬は外の気温が低いので、日中は日射を多く採り入れることで室内は暖かくなり過ごしやすくなりますが、今の季節はまだ外の気温も20~30度ほどあり、室内の日射量が多くなると室内温度はかなり暑くなります。
そのため、この時期を過ごしやすい住まいにするためには、日射をどのように計画し、コントロールするかがとても大事です。
日射をコントロールするためにおすすめの設備は『庇(ひさし)』です。
以前にも何度か庇の役割について書きましたが、庇は日射を遮るためにとても有効なので、これから家を建てられる方には是非間取りの中で意識していただきたいですし、既にある建物を購入される場合は、庇の設置が可能かどうか、特に都内だと隣地との距離が近いので、庇を設置するスペースがあるかどうかも見てみてください。
季節ごとの日射の角度は決まってますので、庇の長さを調節することで、どの時期にどれくらいの日射をどのあたりに向けて採り込むかということは、事前に計画することができるということを是非知っていただき、今後の住まいづくりにお役立ていただければと思います。
通気、風通しを考える
夏の時期は外の気温が暑いので、日中に窓を開けて通気をすることは少ないかと思います。
できるだけエアコンや機械換気を使って、外の暑い空気を中に入れないようにされている方が殆どかと思います。
夏から秋に向かって気温が少しずつ下がってくるこの季節は、窓を開けて外の空気を取り込みたくなる時期でもあります。
ただ、日中の長い時間窓を開け続けてしまうと、当然ながらチリや埃などの余計なものまで室内に入ってきてしまいますので、できれば短時間で効率よく、気持ちの良い空気を室内に採り入れたいですよね?
室内の通気効率を上げるために最も重要な部分は、『窓』です。
一見当たり前のようですが、窓によって通気、風通しの効率が大きく変わることをご存じの方はまだ少なく、住宅設計者の方でも通気についてあまり考えずに間取りをプランニングされる方が多いように感じます。
詳しくは割愛しますが、通気のことを考えると窓は大きければ良いという物でもなく、窓の配置を考える際には地域の風向き、近隣の建物のこともしっかりと考慮に入れて、検討されることが重要です。
災害に備える
秋と言えば台風が多い季節でもあります。
昨今の強い台風で、思いもよらない物が飛来し、家屋が損傷してしまう事例が増えております。
風で物が飛んできてしまうことを完全に防ぐことは難しいのですが、万が一物が飛んできても身の安全を守れるようにすることは出来ます。
安全を確保する上で最も対策をしておくことが重要な箇所は、やはり窓などの開口部分になります。
テレビ等で、台風により物が飛んできて窓が割れ、ケガをしてしまう映像を見ることがありますが、それを防ぐ方法は、窓の外の対策、窓の対策、窓の内側の対策をしっかりとしていただくことです。
窓の外は雨戸やシャッターの設置、フェンスの設置など、窓の外で窓に物が当たることを防ぐことで、窓自体の対策は網入りガラスや強化ガラスなどの飛散しにくいガラスを採用すること、窓の内側の対策はカーテンの設置をすることです。
重要なのは、どれか一つではなく、3つともしっかりと対策をすることです。
以前に実際にあった例ですが、台風が来ることに合わせてアルミのシャッターを閉じておいた窓が、隣のマンションの庇が暴風で飛んできたことで、シャッターを押し出して窓が割れてしまい、室内にガラスが飛散してお住まいの方がケガをされてしまったことがありました。
昨今の強い勢力の台風ではこのようなことも起きてしまうので、よりしっかりと対策をしていただく必要があります。
以上、この季節に考えておきたい住まいのことについて書きましたが、この他にも住まいを建てられる、または購入される上で事前に考えていただきたいことは数多くあります。
これからマイホームの購入をご検討されている方は、是非当社までお気軽にご相談くださいませ。